スカートとPUNPEE「ODDTAXI」で呑む! #コード進行解析

2022年2月14日

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  • 本日の逸品(楽曲)は、スカートとPUNPEE「ODDTAXI」です。
  • 記事中のコード譜は管理人の乏しい音感による耳コピとアレンジも含まれます。
  • 管理人独特の表現・言葉が含まれます。ギター目線です。

「ODDTAXI」とは?

文字通り「スカート」と「PUNPEE」と共作ということもあり作詞・作曲ともに「スカートとPUNPEE」名義になっております。編曲はPUNPEEとなってますが、コード進行やギターをスカート澤部さん、バックトラックをPUNPEEさんが担当したのではないかと思われます。大人気TVアニメ「オッドタクシー」オープニングテーマ。

「スカート」とは、ミュージシャン「澤部渡」によるソロプロジェクトのことで澤部さんがボーカルやギターなどの楽器をはじめ、すべての曲の作詞・作曲を担当しています。あの「崎山蒼志」こと崎山くんを生み出したインターネット番組「日村が行く」のコーナーで審査員を担当していたのもこの方です。

PUNPEEさんは日本のHIP HOPのMCやトラックメイカーとして活動しており、元AKB48で女優の秋元才加さんと結婚したことで有名です。このアニメ「オッドタクシー」では劇伴としても参加されています。

楽曲としましては、澤部さんのおしゃれなコードワークときれいなボーカルにPUNPEEさんのトラックメイクとラップが見事に融合した独特のグルーブがアニメとも相まってセンスを感じざるを得ない一曲となってます。

アニメの方は、一見キャラクターデザインからは想像もつかないミステリーでサスペンス!個人的にはドラマ「I.W.G.P」こと「池袋ウエストゲートパーク」を思い出させるコミカルなんだけどダークな作品だと思いました。とにかく続きが見たくなる作品。1話見れば人気の理由もわかるでしょう。

少し偏屈で変わり者の個人タクシー運転手を中心とした群像劇。なんと登場するのは全員動物たち。声優も芸人やラッパーが担当するなど、どこか野暮ったいんだけどそれがまたいい!去年の年末には映画化も発表されてます。

おすすめポインツ!

まずはもうその雰囲気でしょう。聴けば分かるお洒落で独特の少しクセがあるようなそんな雰囲気はアニメにもリンクして素晴らしいですね!その理由のひとつとして挙げられるのがサブドミマイナーやdimなどの代理コード。全体的に平凡、どこか野暮ったくも聴こえるかもしれませんが、ここぞってときのキメや合間合間のいい意味でこざかしい進行が見事に鮮やかに煌びやかにしてます。

進行みていきましょ

とりあえずkey=Dmっぽいんですが、Fとしてみていきます。

イントロ

イントロ

BbM7→→Bbm6→→Am7→→Dm7→→
BbM7→→Bbm6→→Am7→>C#dim7→Dm7→Cm7
BbM7→>Am7>Gm7>Gm7/C
(BbM7)

底流に寄り添うところです。ギターのバッキングと共に落ち着いた雰囲気で歌が始まるのですが、このパート、ここしかありません!サビのようなんだけど今後出てくるサビとも違う、まさにイントロって感じのパートです。イントロって歌なしの頭のパートって感じですが、間奏は間奏であるのでそれは次のパートで。

まずこれだけにお洒落ポイントがたくさんありますね!まず基本となっているのはIV→IVm→IIIm→VImという進行です。2番目のコードBbm6がサブドミマイナー(以下SDm)となってるのがお洒落ポイント!ここが単純にBmやBm7だとぐっと押さえつけられたり持ち上げられたりと感じるエモエモなトキメキポインツになるのですが、Bm6やBmM7だとキーのスケールから外れないので自然にお洒落になりますね。

2回目のパートAm7からDm7へいく間にC#dimが挟まってます。A7/C#でもいいですが、この経過コードといいましょうか、ほんの隙間に次ぎのコードへの誘導が挟まることでお洒落になってます。

その次のCm7もそんな感じではありますが、こちらは一時転調もしていてよりグッと次へ行きたくなりますね。これはBbM7へのツーファイブ進行でCm7→F7→BbM7といった感じでもよく出てきます。

何が響いてる?なところは3連のキメからAm7→Gm7へと下がり、Gm7/Cへ進行。これF(I)へのツーファイブですね。次はFで着地せず、またBbM7へと戻る、またループに入る、といった進行です。

カンタンに考えると4526進行ですので永遠にループできるような進行なのですが、代理コードや経過コード、さらにギターのテンションなどでいちいちお洒落なのが独特の雰囲気の正体といっても過言ではないのでしょうかどうなのでしょうか!といったところです。

間奏

間奏

BbM7→→Bbm6→→Am7→>C#dim7→Dm9→→

FuWooなところです。同じようなループなのですがしっかり間奏となってますね。HIP HOPな楽曲に多いのですが同じループでAメロもBメロもサビも同じコード進行なんてことはよくある話なんですが、これもそんな感じです。よくよく考えるとすごいですよね、同じコード進行なのにしっかり役割のあるパートに仕上がってるんですから。

最後のDm9の部分は基本Dm7ですが、バレーコードで小指で遊ぶと言いましょうか、11thを使ったアレンジが曲通して特徴的ですね。Dm9→Dm7といったり、そのあと1弦の7thだったり2弦の11thだったり手癖のようなアレンジがいい味だしてます。完全にギター目線です。

Aメロ

Aメロ

BbM7→→Bbm6→→Am7→→Dm7→→
BbM7→→Bbm6→→Am7→→Dm7→Cm7/Eb→F7(9)→

街はレコードな部分です。こちらも先ほど解説したお洒落なループが基本的に進行していきます。このパートは一貫してラップのパートですが、独特の雰囲気がラップにも非常にマッチ。2回目の最後にはサビのBbM7へのツーファイブとなってますね。お洒落。

サビ

サビ

BbM7→A7>C#dim7>Dm7→→
BbM7→Am7→Cm7→F7(9)
BbM7→Am7>Gm7>C#dim7

掛け違えた記憶なところ。1行目、AmがA7となる丸サデ進行っぽいところですが、さらにベースが経過音のC#へ行くことでDmへと導いてグッとお洒落になってます。

先ほども出ましたが、Cm7→F7(9)は次のBbM7へのツーファイブ。Vm→I7となるドミナントモーションですね。Cm7の部分が押さえつけられる感じ、またはふわっと浮く感じがします。一時転調のトキメキポインツのひとつですね。

最後はイントロの最後にあった進行ですが、C#dim7でキーのDmへ行きたくなる印象を残してます。アニメサイズではこのあとDmではなくまたBbM7から始まるループに戻るアウトロへ行きます。終わり方もお洒落でBbM7で終わるという通称サブドミフィニッシュ(勝手に呼んでいる)で終わっています。なにか次を期待させるような、また、なにか余韻を残しているようなそんな終わり方ですね。灼熱スイッチなどでも出てきます。

まとめ

フルサイズではこの後ブレイクし、yes yes sureなヒップホップならではのパートからAメロへといきますが、一筋縄ではいきません。さらにCメロ(大サビ)ではループを抜けガラっと転調したりします。それもまたお洒落なので興味がありましたらフルサイズもぜひ聴いてみて欲しいですね。要望があればフルでも解析・解説してみたいところ。とりあえず今回はここまで。

この曲には、バーボンなんていかがでしょうか。ラップやアウトロのサックスなど、どこか粘りつくような雰囲気がまったりとした甘さを感じるバーボンにぴったり。まずはストレートでちょびちょびと。鼻に抜ける余韻なんかもサブドミフィニッシュにもってこい。その後はロックにしてもよし、ソーダで割ってハイボールにしてもよし!